Dr.TOUHI DRIP CLINIC

髪質改善エビデンス

iPS細胞培養上清液の
毛髪再生医療に対する
医学的エビデンスについて

髪質改善のイメージ

抜け毛・薄毛は、加齢や遺伝、ホルモン環境など複数の要因が関与し、最終的には毛包そのものの機能が低下することで生じる現象である。近年の毛髪研究では、単に血流や栄養状態だけでなく、「毛包を構成する細胞同士がどのような情報伝達(シグナル)を行っているか」が、発毛や毛周期の維持において極めて重要であることが明らかになってきている。このような背景から、毛包環境を細胞レベルで捉え直す再生医学的アプローチが注目されている。

毛髪の成長とサイクル

毛髪の成長とサイクル 図解

毛髪の成長は、毛包の奥深くに存在する真皮乳頭(dermal papilla)と、バルジ領域に存在する毛包幹細胞(Bulge stem cells)との細胞間コミュニケーションによって精密に制御されている。

※上図赤マル
真皮乳頭から「毛を成長させる」という指令を出す

毛包幹細胞が情報を受け取り、分化・増殖して毛髪が形成される。
この細胞間コミュニケーションが正常に機能することで、ヘアサイクル(上図B)を繰り返す。
抜け毛・薄毛は、この調和が乱れることで起こる。

iPS細胞を用いた基礎研究

iPS細胞から、毛包の形成にかかわる細胞を分化形成できることが分かっています

基礎研究の図1

Vatanashevanopakorn C, Sartyoungkul T. Front Cell Dev Biol 2023;11:1149050

基礎研究の図2

Sivamani P, et al. Regen Ther 2024;26:502-507

iPS細胞から形成した真皮乳頭細胞(DPC)と上皮幹細胞(ESC)を組み合わせることで毛包を再生させることができます。

・細胞ベースで頭皮へ投与する治療(図上)
・毛髪そのものを再生させる技術(図下)
への応用が期待されます。

iPS細胞培養上清液の治療可能性について

iPS培養上清液には、iPS細胞が培養過程で分泌した成長因子やサイトカインなどの生理活性物質が含まれています。
これらの因子は、毛包を構成する細胞の働きを間接的に支え、毛包環境を整える可能性があるとして注目されています。

つまり、毛包そのものを新たに作り出すものではないが、毛包が本来持つ機能を発揮しやすい環境づくりを目的とした再生医学的な補助的アプローチとして位置づけられます。

なお、本治療は研究知見に基づくものであり、現時点で発毛効果を保証するものではありません。

iPS関連の参考論文

【育毛・増毛分野】
論文名:An induced pluripotent stem cell-based approach for hair follicle development and regeneration
著者:Eunjung Lee, Jae-Hwan Kim, Sungjoo Kim, Taewoo Kim

概要:iPS細胞を利用した毛包の発生と再生に関するアプローチを探求し、現在の研究動向や課題、将来的な臨床応用の可能性について論じたレビュー論文

論文名:iPSC-based approach for human hair follicle regeneration
著者:Kexin He, Lei Wang, Xianglin Luo, Guoping Lin

概要:ヒト毛包再生のためのiPS細胞ベースのアプローチについて、毛包形成や毛周期のメカニズム、異なる細胞源、そしてバイオエンジニアリング戦略 などを網羅的に解説

ご予約は電話・LINE・WEBのいずれかより承ります。

[受付時間]10:00〜20:00(日曜日のみ18:00まで)
LINE予約・WEB予約は24時間受付